01 2023 SXSW
2023 SXSW
デジタルネイチャー:
多元主義と包摂性の融合
本講演では、著名なメディアアーティストであり研究者である落合陽一氏が、デジタルネイチャーという概念と、その持続可能性、包括性、多様性を促進する可能性を探ります。落合氏は、日本の文化や歴史に関する深い知識をもとに、縄文時代とその日本文化への影響、そして日本の伝統的な芸術や慣習をデジタル時代にどのように適応させることができるかを検討します。また、人工知能の進化とそれが社会に与える影響、さらにアートとテクノロジーの交わり、これらの分野がどのように連携して創造性と表現の新たな可能性を生み出すかについてお話します。落合は講演を通じて、デジタルネイチャーとの調和を見出し、より調和のとれた多様な世界を作るために、日本古来の知恵を活用することの重要性を強調する予定です。このプロセスにおけるテクノロジーの役割、そして倫理的で持続可能な開発を促進する方法として、どのようにイノベーションに取り組めばよいのか、についてお話します。最終的には、落合氏の講演は、テクノロジーと文化の交差によって、より包括的で持続可能な、そして調和のとれた世界を創造するためのロードマップを提供することでしょう。
開催概要
セッションタイトル:
デジタルネイチャー:多元主義と包摂性の融合
日程 : 2023年3月13日(月)
11:30~12:30 CST
場所 : The LINE Hotel, Topaz Ballroom 1-2-3
住所 : 111 East Cesar Chavez St, Austin, TX 78701
https://schedule.sxsw.com/2023/events/PP122652
02 ABOUT
ABOUT
The New Japan Islands実行委員会とは、日本の行政機関、企業、アーティストから学術関係者や文化人までが一体となって、未来ビジョンと未来の風景を模索し、発信するプロジェクトです。日本独自の文化や世界観をもとに、新たな原風景を創出していきます。蒸気機関の発明から始まった産業革命はいま、IoTやAIによって第4次産業革命へと拡大を進めています。しかし、物質的な豊かさを無条件に是認してきたその在り方は環境破壊を引き起こし、人類の居場所である地球を危機に追いやっています。またビジネスにおいて、効率化や規模拡大ばかりを目指した結果、独占・寡占の状況が生まれ、多様性を認めない画一的な社会へと進んでいるのが現在です。そんな時代に打ち出す「0次革命」とは、近代の資本主義や成長志向の限界を突破するコンセプトキーワードです。従来の中央集権的・大量生産的な社会状況を見直し、人類を含む自然環境の安定、そして個人や組織が自律的に活動しうる社会への移行を目指します。その鍵となるのは、東洋思想における自然観や調和の価値観。たとえば日本は元来、日本庭園にみられるように職人のもつ技術と芸術の結節点を生活の一部に取り込んできました。日本古来の建築物もまた、木彫りや陶器など経年劣化を織り込んだ上で、自然と調和するような設計が施されています。生命体としての人間本来の在り方を再確認し、未来を構築すること、そんな「懐かしさを感じる未来」を日本から提案・発信していきます。それは、産業とカルチャーをゆるやかにつなぐメッセージでもあります。
03 MEMBER
MEMBER
エグゼクティブディレクター
落合陽一
メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授・JSTCRESTxDiversityプロジェクト研究代表。IPA認定スーパークリエータ/天才プログラマー。
ピクシーダスト テクノロジーズ代表取締役.2017年 - 2019年まで筑波大学学長補佐,2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員,内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員及び内閣府ムーンショットアンバサダー,デジタル改革法案WG構成員,2020-2021年度文化庁文化交流使,大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーなどを歴任.2015年WorldTechnologyAward、2016年PrixArsElectronica、EUよりSTARTSPrizeを受賞。LavalVirtualAwardを2017年まで4年連続5回受賞、2017年スイス・ザンガレンシンポジウムよりLeadersofTomorrow選出、2019年SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞、2021年MIT Technology Review Innovators Under 35 Japan ,2021 PMI Future 50、Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART and TECHなどをはじめアート分野・テクノロジー分野で受賞多数。
個展として「ImageandMatter(マレーシア・2016)」、「質量への憧憬(東京・2019)」、「情念との反芻(ライカ銀座・2019)」など。その他の展示として、「AI展(バービカンセンター、イギリス・2019)」、「計算機自然(未来館・2020)」など多数出展。著作として「魔法の世紀(2015)」、「デジタルネイチャー(2018)」など。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」など。メディアアートを計算機自然のヴァナキュラー的民藝と捉え、「物化する計算機自然と対峙し、質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。
統括プロデューサー 兼 理事
宇留賀 敬一
2003年経済産業省。ITを活用した政府機関の業務効率化、ITを活用した地方創生、製造業を中心とした産業群におけるIoT活用、ITを活用した分散型エネルギーシステムなど、ITによるイノベーションの実現に一貫して携わる。2007年からは、日本国内で社会問題化した年金記録問題に対して、厚生労働大臣の補佐役として、IT技術をベースとした解決策の企画立案を主導した。また、SXSW 2019におけるThe New Japan Islandsプロジェクトの統括プロデューサーを務めた。現在は、全国最年少の副知事として、世界の課題先進圏といえる日本の地域から、持続可能で世界に誇る地域経済の実現を目指している。
理事長
吉野次郎
理事
北村久美子(CREATIVE MANAGEMENT)
理事
小島紳次郎(運営 MANAGEMENT)
理事
北田静美(運営 MANAGEMENT)
監査役
柴田英寿